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Shokunin 日英併記

シリーズ「日本の社会」の趣旨

日本の社会シリーズは、すでにKindleで出版済みの「日本の伝統文化シリーズ」20冊の英語版をベースに作られています。それらをもう一歩、社会生活という観点から組替え編集し直し、大人でも読み応えある内容です。本文は日本語を基本とし、小学生や国内外の日本語学習者のため、漢字には「ルビ」がついています。なおタイトルは、英訳では正確に伝わらない場合は日本語をローマ字表記しました。

 

世界は現在、COVID-19(新型コロナウイルス)、地域紛争、イナゴの発生によって引き起こされる食糧問題などのさまざまな災害に取り組んでいます。これらは地球規模の気候変動による環境問題であり、社会は大きな変革を求められています。これらの難しい問に対する答えは日本の伝統文化に隠されています。つまり、自国の利益ではなく世界全体の平和、差別よりも尊敬、自己主張よりも人の痛みへの思いやりです。人間も自然界の一部であるという認識から生まれた日本の文化を知ることは、将来の共生社会の形成に役立つと思います。

シリーズの最初は「江戸の暮らし」。 日本の長い歴史には大きな転機がいくつかあります。 最後の大きな変化は、明治時代に始まった近代化です。 それまで様々な変化がありましたが、文化的には江戸時代までは一つの流れでした。 近代化の前の江戸時代を知ることは、現在の日本と日本人を理解するための速い方法です。 江戸時代、全国に寺子屋があり、子どもたちが読み書きできる場所でした。 そのため、明治政府はそれを学校教育の場に置き換えました。 近代化へのスムーズな移行の背後にある主な要因の1つは、世界で最も高い識字率です。

この本は江戸社会を26の視点から概説しています。 江戸の暮らしには驚きと発見があり、今でも日本の伝統文化の礎となっています。 そして、あなたはきっと楽しみを見つけるでしょう。 その理由は、当時の人々は、たとえ不便だったとしても、生き生きしていたからです。

目 次

 

情 報ー情報管理社会

物 流ー省エネルギー社会 

水 道ー高度技術社会 

下 水ー川の有効利用社会 

便 所ー循環型社会   

店の形態ー容器ゴミの出ない社会 

衣 服ーリサイクル社会 

農作物・米ー徹底利用社会 

水産物 食品ーゴミの出ない社会 

家 屋ー国内物資調達社会 

居住 スタイルー隣近所とつながりのある社会 

冷暖房・照明ー自然の明るさや温度と近い社会 

生活素材ー天然素材利用社会   

物ーメンテナンス社会

旅・交通ースローなライフスタイル社会 

コミュニケーションー口コミ社会   

社会の仕組みー自治の精神で運営される社会 

社会貢献ーもうけを社会に還元する豪商に支えられた社会 

町の防災ー組、組織による防災対応型社会 

教 育ーボランティア社会  

子供の成長ー実社会の体験学習社会 

年寄りの生活ー社会の智恵袋、しつけ役としての役目を担う社会  

娯 楽ーユーモア社会  

教 養ー自然感の豊かな社会 

宗 教ー自由な宗教社会(キリスト教は除く)

価値観ーしゃれ心のある社会 

シリーズその2は「日本の特徴」です。日本は良くも悪くも特徴ある国です。ここでは日本独特で日本ならではのキーワードを取り上げました。内容は日本語でもどう伝えていいか分らない難しいものをあえて選びました。何故なら、これらの多くは海外の人から受けた質問だからです。説明しずらいのでつい黙ってしまいますが、それでは一向に理解は進みません。それでここでは伝えたいポイントを絞り、簡単に質問に答える形をとりました。選んだポイントは、海外生活経験のある人達の体験を基にしました。

1. 和/宗教 “Wa” is a kanji for peace, harmony, existence

2. 場/宴会 “Ba” means place, occasion and situation

3. 間/お辞儀 “Ma” means distance, space, and pause

4. 氣/合気道 “Ki” means air, spirit and mind (the smallest unit of the universe)

5. 技/五重塔 “Waza” means technic, performance and skill

6. 智/伊勢神宮 “Ci” means wisdom and intellect

7. 美/番傘 “Bi” means beauty

8. 衆/浮世絵 “Shu” means popular and public

9. 柔/着物 “Jyu” means soft, flexible and adaptable

10. 観/枯山水 “Kan” means view and philosophy

11. 素/日本料理 “So” means basic, natural and undecorated

12. 然/水田 “Zen” means Nature and inherence

シリーズその3は「日本の行事」です。日本には様々な行事があります。これらのうちのいくつかは風前の灯で、若い人たちは知らない行事もあるでしょう。このパートでは、海外の人々とよく話される「日本の行事」をテーマに取り上げました。

また日本の風のホームページにある「Visit J-Culture」は年中行事を訪ね、日本語と英語で世界に発信しています。この本を読まれた後は、この番組で生の解説を聞きながら動画でも行事をお楽しみください。

1月 年/年賀状 “Toshi” means year

2月 鬼/節分 One means Demons, devils or ogres?

3月 雛/雛祭 “Hina” means small

4月 桜/花見 “Sakura” is cherry blossoms

5月 鯉/端午 “Koi” is carp

6月 雨/嘉祥菓子 “Ame” is rain

7月 願/七夕 “Negai” is wish

8月 盆/御盆 “Bon” means the Festival welcoming the ancestors

9月 菊/重陽 “Kiku” is chrysanthemum

10月 月/月見 “Tsuki” is Moon

11月 育/七五三 “Sodatsu” means to grow

12月 枯/冬至 “Kareru” means wither

シリーズその4は「お化け」です。「お化け」とは、妖怪、幽霊をふくめた超自然の生き物です。日本に古くから知られているその代表的なものが、鬼や天狗、そして河童がいます。また、能は重要な日本の伝統文化の1つです。能はおよそ600年前に成立し、当時のまま今に伝えられていますので、能を通して私たちは当時の人々の様式や世界観が分かります。そこに登場するのは面をつけた者と素顔の者です。この面の者は死んだ亡霊、つまりお化けです。漫画の妖怪も海外の人たちは興味あります。そして現代のお化けで紹介するのが化学物質のお化けです。便利に暮らすということは、その弊害もあるということを化学物質のお化けは私たちに教えてくれます。今こんなに便利で明るい社会は当たり前のようですが、電気のない昔は夜になれば真っ暗です。暗かったので妖怪、物の怪の世界に近かったのです。昔の人たちは目に見えないものを想像し、物をユーモラスな妖怪にし、擬人化を楽しみました。お化けを見るのも想像力がいります。 

ラフカディオ・ハーンや水木しげる、宮崎駿のずっと前から、日本各地に残る民話にお化けは登場します。日本のお化けの特徴は、鬼も、河童も両面があるということです。それは人間が両面あるのと同じで、見る側の心によって変わります。お化け側も自分の無念さの思いを人間に伝えたいのです。あるいはひどい仕打ちをした場合は恨みという形をとって、今生きている人間すら苦しめます。そしてそれは正に現実です。現代人はもしかしたら本当の現実は見えなくなっているのかも知れません。お化けは超自然の生き物ですが日本社会に連綿と関わり、日本文化を理解するためには重要なキーファクターの1つです。

日本の社会シリーズその5は「遊び」です。2008年3月、第10回「東洋思想と心理療法」研究会が開催されました。そのテーマは「こころの中のこどもと遊び」。この研究会は、学術的集会の一面を持つ一方で、心理療法の仕事に携わっている実践家たちにとって、さまざまな東洋の思想、価値、哲学、文化、宗教などを学び考える機会となることを意図して始められました。私がそこで依頼された講義のタイトルは「江戸の遊び」です。同じ遊びですが、江戸と今ではかなり違っています。江戸の人達にとって遊びとは? 今の学校に当たる寺子屋は楽しいところ、遊び事ができなければ出世もできない、数学を楽しむ江戸人、季節の行事を遊ぶ江戸人、行楽が大好きな江戸の人たち、江戸では競争でなければ全て遊びでした。江戸遊びといっても、実は東京オリンピック(1964年)前までの子供たちは、皆知っている遊びです。それらの遊びは協調性や技術指導など、将来の社会生活に役立つものも多いです。

この本を作りながら、昔の遊びについて気がついたことがあります。投扇興は簡単な競技を文学とつなげて遊んでいます。百人一首は和歌を、カルタは諺となった生活の知恵を。大人は子供たちと一緒に遊びながら彼らに昔からの知恵と日本の文化も自然に伝えていたということです。

今ではすっかりコンピューターゲームにとって代わられたこれらの遊びの多くが消えるにつれて、ストレス社会が始まりました。最近、心理療法に携わる人たちは「心の修復過程としての遊び」に注目しています。ここに描かれた子どもたちの真剣で底抜けに明るい笑顔は、きっと現代社会に生きるあなたのストレスを癒してくれるでしょう。

日本の社会シリーズその6は「神社と寺」です。神道では、自然の中に神が宿ると考え、また人は亡くなると神になるとされているため、社会に貢献した人や、社会的に突出した人物は、死後神社に神として祀られます。それは開祖や教典もなく、神話、様々な神、自然や自然現象にもとづくアニミズムで祖霊崇拝な日本独特の宗教です。神は地域社会を守り、恵みを与える守護神として人々は自然や祖霊への畏敬の念を表します。と同時に、天変地異や病を招きよせる崇りをもたらす神でもあり怖れられてもいました。神道では、自然と神とは一体として認識され、神と人間を結ぶ具体的作法が祭祀であり、その祭祀を行う場所が神社であり、聖域とされました。京都の大きな祭の葵祭と祇園祭は神社があってこその祭です。他にも神社の祭は多いです。それらの歴史は皆古く、当時は人間の力の及ばない天災、不作、疫病が多かったです。昔はそれを祟りとし、その霊を鎮めるために祭礼を行ったのが祭として今に続きます。文化の継承としての神社の果たしている役割は大きいです。

では寺は?と言えば、文化の継承というよりは、文化を作り出した母体。仏教伝来は六世紀。食べることも修行の1つとする仏教の教えから始まった「精進料理」。茶道の「懐石料理」は、禅宗の僧が温めた石を懐に入れて寒さをしのいだことに名前が由来する、一汁三菜の簡素な料理。禅宗の瞑想のための枯山水に始まる日本庭園。僧が泊まるための「宿坊」から旅館へと。他にも禅画や書、仏像彫刻など、様々な日本文化の基がお寺から始まっています。

寺より古い神社はそのままの形を継承。渡来のものをアレンジして日本の文化としていったのは寺。それぞれの違った文化との関わりが見えてきます。この本では写真と共に、改めて神社と寺が日本文化に果たした役割を見てみましょう。

日本の社会シリーズその7は「間仕切り」です。和室は、昼間は押入れに寝具をしまいますから、何もない広い空間が作れます。暑ければ引き戸を開け、寒ければ締めれば温度調節もできます。この多目的に使える和室に欠かせないのが間仕切りです。明かりとりにもなる障子や壁面に美を添える唐紙の襖、風を通す簾や屏風も。日本の間仕切りの特徴は、必要に応じて変化できます。

この本では、板戸、ついたて、屏風、すだれ、よしず、のれん、障子、襖、襖に貼る唐紙を紹介しています。

お寺の大きな壁面を覆う襖は、時代時代の画家たちの作品発表の場で、それは新たな美術館かもしれません。料亭や旅館、老舗の店には和の間仕切りが必ず設えつけられています。それらを見つけに、あなたも楽しい発見の旅に出てみてはいかがでしょうか?

日本の社会シリーズその8は「和の収納」です。日本には他国にはあまり見られない伝統的な収納の方法があります。この本では、日本ならではの和の収納に注目してみました。巻物や掛軸、すだれは、巻く収納。着物や屏風は、畳む収納。いづれも平らになり、場所をとりません。御朱印帳などの折帳は、折る収納。折紙のアイデアは宇宙で活躍する人工衛星はやぶさに使われています。和綴じ本は、綴じる収納。そして三味線は分解して箱に収納します。楽器はとても繊細なものです。しかし継ぎ目が分からないほどピタッと組み立てられるのを可能にしたのは、日本の職人の高度な木組みの技です。昔ながらの使い方に加え、現代の生活でも活かせる使い方をご覧頂き、日本の伝統文化の素晴らしさに改めて気づいて頂ければ嬉しいです。

日本の社会シリーズその9は「見立て」です。日本人は古来から、自然の造形を何かに見立てることが好きなようです。日本三景の1つ京都府にある天橋立はそのうねった形から「龍が天に昇る」とされています。このように自然にある半島、雲、月、星などを見立てる場合と、人が何かに手を加えて見立てを作る場合があります。その何かは、盆栽、枯山水、あるいは、和食、和菓子などを通して、作者が見立てを表現します。最後に紋章の雪を例に見立てを紹介します。捕えどころのない雪を過去の職人たちは、美しい紋章として現代に残してくれました。それらを見るとあたかも顕微鏡の中の世界を覗いているようです。そして一つ一つの紋章には、彼等の見立てがその名前につけられています。見立ては、ある意味では「物にストーリーを持たせる」ということかもしれません。同じ物でもその背景や考え方が分かると、人は納得し興味が湧いてきます。日本の職人は創作に当たり、イメージを膨らませ、思いを入れ込みます。どんなに小さなものでも心を惹きつける物には、きっと何か物語があるかも知れません。

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