言葉の引出し

日本には先人から伝えられた本の冒頭を始め、言葉の遺産が沢山あります。いろはカルタもその1つです。子供は大人と一緒に遊びながらカルタを通し、世の中の理や矛盾を学んでいきました。いろはカルタには相反する諺がよくあります。どちらも正しく世の中にはよくあることだ、ということも習います。私の甥二人が小学生の頃に描いた沢山の絵を使った諺カルタも加えました。

世界は現在、新しいコロナウイルス、地域紛争、イナゴの発生によって引き起こされる食糧問題などのさまざまな災害に取り組んでいます。 これらは地球規模の気候変動による環境問題であり、社会は大きな変革を求められています。これらの難しい問に対する答えは日本の伝統文化に隠されています。つまり、自国の利益ではなく世界全体の平和、差別よりも尊敬、自己主張よりも人の痛みへの思いやりです。 人間も自然界の一部であるという認識から生まれた日本の文化を知ることは、将来の共生社会の形成に役立つと思います。

コロナ以降、誰もが先の読めない思案の時も多々あると思います。そんな時、もしかしたら言葉の引出しのどこかに、あなたの力になってくれる言葉と出会うかもしれません(^_^)

犬も歩けば棒にあたる

動き回れば禍に遭うが最初の意。窮屈なことが多い世の中。

それを打破しようといつしか動き回れば幸いに遭う、と変化。

一石二鳥(いっせきにちょう)

石を一つ投げて二羽の鳥を得ること。一つの行為から二つの利益を得ること。一挙両得。

 

急がば回れ(いそがばまわれ)

急いで物事をなしとげようとするときは危険な近道よりも、安全確実な遠回りを行くほうが得策。

 

一芸は道に通ずる(いちげいはみちにつうずる)

一芸に達した人は、他のジャンルでも真理への道筋を心得ている。

 

一年の計は元旦にあり(いちねんのけいはがんたんにあり)

物事を始めるには、最初にしっかり計画を立てるのが大切。

 

犬の遠吠(いぬのとおぼえ)

勝ち目のない相手を遠く離れたところから吠え立てること。

 

猪も7台目にはイノコになる(いのししもしちだいめにはいのこになる)

猪ですら年月を経て豚になることから長い年月をかければどの様なものでも変化する。

 

一寸の虫にも五分の魂(いっすんのむしにもごぶのたましい)

弱小なものにもそれ相応の意地や考えがあるので尊重すべき。

論より証拠

騒動の多い世の中。

いざという時の動かぬ証拠が当時の呪術で使った藁人形。

花より団子

風流よりも実利、
建前より本音。

華やかさとおかしさのある諺。

化けの皮をあらわす

正体をあらわす。本性をあらわす。

憎まれ子世にはばかる

出世する子は勝ち気、が最初の意。

いつしか憎いやつほどよく栄える、と大人にも使うように変化。

人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)

人生における幸不幸は予測しがたいということ。

幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、

安易に喜んだり悲しんだりするべきではないというたとえ。

逃がした魚は大きい

失ったものは、実際より大きく(素晴らしく)見えるもの。

骨折り損のくたびれ儲け

身体で大事なのが骨。それを折るのは辛いこと。

努力の結果もらうものは疲労のみという江戸のしゃれ。

下手の長談義

坊さんの説教は面白ければ暇つぶし、

下手とあっては大あくびという皮肉。

灯台下暗し

離れたことはよく見えるが

灯台下のように自分の

身近なことは分からない。

飛ぶ鳥後を濁さず(とぶとりあとをにごさず)

立ち去る者は、きれいに始末をしていくべき。

引き際は美しくあるべきだということ。

虎の威を借る狐(とらのいをかるきつね)

権力者の力を頼みにして威張る小者を意味する。

飛んで火に入る夏の虫(とんでひにいるなつのむし) 

明るさにつられて飛んで来た虫が火で焼け死ぬ意から

自分から進んで災いの中に飛び込むことのたとえ。

塵積もって山となる

小さな努力が報われるの意。

逆の諺に努力だけでは
どうにもならないの意で

「貝殻で海を量る」があり
どちらも有り

智に働けば角が立つ

情に棹させば流される

意地を通せば窮屈だ

兎角に人の世は 住みにくい

      「草枕」夏目漱石

良薬は口に苦し

良くきく薬は苦い、同じように
ためになる忠告は辛いもの。

李下に冠を正さず(りかにかんむりをたださず)

李(すもも)の下で冠をかぶり直すために手を上げると、

李を盗ろうとしているような誤解を与え、

疑わしいまねをするものではない、との意。

沼池にも蓮の華

泥沼に美しい蓮の花が咲く。

たとえ環境が悪くても立派な人は育つ。

瑠璃も玻璃も照らせば光る

瑠璃は宝石で玻璃はガラス。
素質や才能は違っても、
光を当てればどちらも輝く。

老いては子に従う

年取ると頑固になりがち。
素直なご隠居が少なかった故の
江戸の人たちの皮肉。

笑う門には福来たる

門は一家のこと。
不幸なことがあっても
笑いが幸福を招く。

可愛い子には旅をさせ

若い時の旅の苦労は無駄ではない。
将来一人前になるための独立心が育つ。

河童の川流れ(かっぱのかわながれ)

名人や達人であっても、油断して簡単な失敗をすることがある。

 

蟹の念仏(かにのねんぶつ)

カニが口から泡を出すように、ぶつぶつとつぶやくさま。

 

蟹の横ばい

他人からは不自由に見えても、当人にとっては最も適したやり方となっている。

 

亀の甲より年の劫(かめのこうよりとしのこう)

年長者の経験から身につけた知恵や技術は貴ぶべき。

 

数を言えば屑を言う(かずをいえばくずをいう)

口数が多いと、不平や本音も出てくるので気をつけなさい。

葦のずいから天のぞく

中が空洞葦(よし)の茎のように狭い視野では大きなことを判断できないという意。

旅は道づれ世は情

旅で道づれがあれば何かと心強いし、
助け合いもできる。

他人の空似(たにんのそらに)

血筋がつながっていないのに、
偶然に顔形がそっくりなこと。

礼儀も過ぎれば失礼になる

ばかていねいはかえって相手をバカにする。ものには限度があること。

損をして得をとれ

安売で小さな損をしても
いつか大きな利益となるかもしれない。

綴れを着ても心は錦

つづれは安地の布。ぼろを着ていても
心は豊かで高価な錦の織物のよう。

角を矯めて牛を殺す(つのをためてうしをころす)

牛の曲がっている角を直そうとして、
かえって牛を死なせてしまうように

小さな欠点を直そうとして、
かえって全体をだめにしてしまうたとえ。

月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。「奥の細道」

念には念を入れよ

念とは思いのこと。
物事をするにはよく注意しながら慎重に。

猫を追うより皿を引け(ねこをおうよりさらをひけ)

魚を盗まれぬように猫を追うよりも、まず魚を取り除くほうが先決。 

枝葉末節のことはともかくとして、根本を正すことがだいじ。

 

鼠ごっこ鼬ごっこ(ねずみごっこ いたちごっこ)

互いに同じことを繰り返すだけで、いつまでも決着がつかないこと。

泣き面に蜂が刺す

人は苦しいことはよく覚えているようです。災難の上にまた災難の意。

なくて七癖(なくてななくせ)

人は誰でも、多少の癖があるということ。 癖がないように見える人でも七つ。

 

長い物には巻かれろ(ながいものにはまかれろ)

目上の者や勢力の強い相手とは争わないで、それに従った方が得策。

 

七転び八起き(ななころびやおき)

七回ころんでも、八回、起き上がれば、立ち上がることができる。

楽あれば苦あり

今楽していると後でつらい目に遭う。
その逆の「苦あれば楽」。

どれも世の中によくあること。

無理が通れば道理引込む

無理なことを力づくで通せば正しいことが引込む。

無理と道理が擬人化されているのが
江戸かるたの面白さ。

嘘から出たまこと

初め嘘だったのがいつしか事実となる。
その逆が「真から出た嘘」。

相手への思いやりからついた嘘。

牛追い牛に追われる (うしおいうしにおわれる)

主客が転倒する。本末が逆になる。

 

兎を見て犬を放つ (うさぎをみていぬをはなつ)

手遅れのように見えても、事をみきわめてから対策を講じても遅くない。

井の中の蛙(かわず)大海を知らず

狭い井戸の中しか知らない蛙は
外の広い海を知らない。

喉元過ぎれば熱さ忘るる

ひどい苦しみも過ぎればすっかり忘れ
また同じ過ちをくり返す浅はかさ。

乗りかかった舟(のりかかったふね)

物事を始めたり関わったりした以上は、
船が出航したら目的地に着くまで下船できないのと
同じように、たとえ途中で事情が変わっても
やめることはできないということ。

鬼に金棒

鬼に金棒を持たせば無敵。
強者がよい条件を持てばさらにに強くなる。

お山の大将俺一人(おやまのたいしょうおれひとり)

小さな組織や狭い社会の中で、他愛ないことで一人得意になって威張っていること。

 

溺れる者は藁をも摑む(おぼれるものはわらをもつかむ)

人は役に立たないものにでもすがって何とか助かろうとするという意味。

臭い物に蓋(ふた)

不審なことに蓋をしてしまう。
隠し事はよくない。

群羊を駆けって猛虎を攻む (ぐんようをかってもうこをせむ)

弱い羊の群れを集めて、強いトラを攻撃しても相手にならないことをいう。

口は禍の元(くちはわざわいのもと)

不用意な発言は身を滅ぼす要因となる

 

君子危うきに近寄らず(くんしあやうきにちかよらず)

教養や徳がある者は、自分の行動を慎み、危険なところには近づかない。

 

口も八丁手も八丁(くちもはっちょうてもはっちょう)

八挺小舟を自在に操るように、話もやることも達者な人。

 

苦しい時の神頼み(くるしいときのかみだのみ)

日頃は信心のない者が、苦しい時だけ、神仏に助けを求めて祈ること。

 

暗がりから牛(くらがりからうし)

暗い所の黒牛は見えずらいように物の区別がつかない。動作が鈍重ではきはきしない。

 

口が動けば手が止む (くちがうごけばてがやむ)

おしゃべりに夢中になると、自然と仕事の手が止まってしまうということ。

安物買の銭失い

銭はお金。安価な売春婦に接し
梅毒で皮膚病になった男。

江戸では早めに子供に教えておく
つもりだったのでしょうか。

負けるが勝ち

名を捨てて実を取るという勝ち方もある。「急がば回れ」も似た意。

学ぶ門に書来たる(まなぶかどにふみきたる)

読書が好きな人のところに
自然と書物が集まってくることから、 

日頃から好きで努力している人には、
おのずと好機が訪れる。

芸は身を助くる

財産は失っても、身についた芸で
生計を立てることもできる。

「芸が身を助けるほどの不仕合」
という辛らつな句も有り。

河豚は食いたし命は惜しい

河豚は美味でも毒で命をおとしたくない。
両立は難しい。

故郷は遠きにありて思うもの

ふるさとは、遠く離れてなつかしく思い出すもので、

落ちぶれても帰って来るべき所ではない。

転ばぬ先の杖

先を見て、準備をおこたりなく。

心広く体ゆたかなり(こころひろくたいゆたかなり)

心にやましいことがなければ、それにつれて身体もまたのびやかである。

 

行雲流水 (こううんりゅうすい)

空をゆく雲と川を流れる水のように執着することなく物に応じ、事に従って行動すること。

 

郷に入っては郷に従う(ごうにいってはごうにしたがう)

新しい土地に来たら、その土地の風俗や習慣に従うべきだということ。

 

五十歩百歩(ごじゅっぽひゃっぽ)

違いはあるが、大差はなく、似たり寄ったりであること。

 

呉越同舟(ごえつどうしゅう)

仲の悪い者同士が一所にいる、または共通の目標で協力すること。

得手に帆を揚げる

順風に帆を揚げる。
自分の得意とすることに
チャンスがおとづれること。

出る杭は打たれる

頭角を出す者は人からねたまれるので、
気を付けよ。

手を替え品を替え(てをかえしなをかえ)

あの手この手と手法を変えるさま。

 

手袋を引く(てぶくろをひく)

手を引っ込ませる。かかわりをもたないように手出しをしない。

 

高く馬肥ゆる(てんたかくうまこゆる)

昔、中国では匈奴が収穫の秋に大挙して略奪にやってきたので、警戒の言葉として言った。
しかし匈奴滅亡後は、空は澄み渡って晴れ、馬が食欲を増し肥える秋。秋の好時節を言う。

頭隠して尻隠さず

雉は首だけ隠して尾が出ていることから
一部を隠せても全ては隠せないこと。

朝日が西から出る(あさひがにしからでる)

絶対に起こるはずがないことのたとえ。

猿も木から落ちる

得意とする技で、かえって失敗する。

猿廻しの長刀(さるまわしのなががたな)

昔は猿まわしが長い刀をさしていたのを言い、不要なものの例え。

 

三人寄れば文殊の知恵(さんにんよればもんじゅのちえ)

凡人でも三人集まって相談すれば、すばらしい知恵が出るものだということ。

聞くは当座の恥

知らぬことを聞くのはその時だけの恥だが
聞かずに知らないのは一生の恥。

漁夫の利(ぎょふのり)

当事者同士が争っているうちに、
第三者が何の苦労もなく
利益をさらうことのたとえ。

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり

沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす

おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし

たけき者もついには滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ

                 「平家物語」

油断大敵

昼と夜で逆に吹く風で
火が自分の方に来てしまった。油断は禁物。

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。

よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。

世の中にある人と栖(すみか)と、又かくのごとし。

                       「方丈記」

目の上の瘤こぶ)

目の上に瘤があれば目障り。
身近な邪魔者のこと。

命は天に在りめいはてんにあり)

運命(寿命)は天の定めるところで、
人間の力ではどうすることもできない。

身から出た錆(さび)

刀に錆が出るのは手入れを怠った証拠。
自分の蒔いた種で禍を受けること。

見様見真似(みようみまね)

絶えず見ているうちに、自然にそのやり方を覚えること。

 

水積もりて魚あつまる(みずつもりてうおあつまる)

水量が豊かになると、魚が集まってくる。 利益のある所に人が集まるたとえ。

知らぬが仏

真実を知らない方がいい時もある。
知っていても見て見ぬふり。

それを仏の静かな顔としたのは
江戸のユーモア。

朱に交われば赤くなる(しゅにまじわればあかくなる)

人は付き合う人の良し悪しによって善悪どちらにも感化される。

 

蛇の道はへび(じゃのみちはへび)

同類の仲間やその道の専門家はその道をよく知っている。

 

地蔵言わぬがわれ言うな (じぞうはいわぬがわれいうな)

相手に口止めしながら、自分が人にしゃべってしまう人間に対していう戒め。

縁の下の力持

寺などの外廊下の下で舞や力技を見せても
目立たないことから陰の功労者の意。

貧乏暇なし

生活に追われて忙しいの意。
今でも挨拶代わりによく使われる諺。

貧乏怖いものなし(びんぼうこわいものなし)

失うべき財産がないのだから、
貧乏人にとって恐いものは何もないことをいう。

百聞は一見に如かず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)

人から何度も聞くより、一度実際に自分の目で見るほうが確かであり、よくわかる。

 

火のない所に煙は立たぬ

うわさが立つからには、なんらかの根拠があるはずだということ。

門前の小僧習わぬ経を読む

寺門の近くに住む子供は耳から経を覚えてしまう。環境で感化されるという意。

背に腹は変えられぬ

絵は病を直すため熱い灸を仕方なく選ぶ。

せっぱ詰まって2つに1つを選ばなければならないこと。

急いては事を仕損じる(せいてはことをしそんずる)

急ぐときほど落ち着いて行動せよという戒め。

 

青天の霹靂(せいてんのへきれき)

予想だにしない出来事が突然起こる様子

好きこそ物の上手なれ

好きなは熱中するので
自ら進んで研究するので自然とうまくなる。

捨てる神あれば拾う神あり(すてるかみあればひろうかみあり)

世の中はさまざまで、見捨てる人も助けてくれる人もいるものだ。
人に見限られたからといって、くよくよすることはないということ。

京の夢大阪の夢

江戸の人たちはかつての都の京都、
商の都の大阪にあこがれていたのでしょう。

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色は匂えど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず

 

花は咲き誇っていても、やがて必ず散ってしまうように、どんな幸せも色あせてしまう。 

いったいこの世で永遠に生き続けることができる人がいるのだろうか。

いや、必ず、すべてとわかれてひとりで死んでいかねばならない。 

何のために生きるのか分からない 苦しみの人生を今日、越えた私の幸せは 

つらいことをごまかすために酒を飲んで夢見ているような、偽りの幸せではない

夢さめたはっきりした絶対の幸福の身になったのです。

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いろはカルタは一字もダブらずに、意味のある言葉にした先人の智慧の遺産です。

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